ポッドキャストやってますか?何年か前からポッドキャストが再び注目されるようになって、ここ最近は企業の参入など、注目度が高まってきていますね。
そんなポッドキャストですが、録音用のマイクや編集ソフトなどあれやこれやと用意するものがありそうな雰囲気でなかなか気軽にはじめられないと思っている人って多いと思います。そんな参入障壁を下げてくれた超便利ソフトだったのが、音楽サブルスクリプションサービスをやっているSpotifyの提供するAnchorというアプリでした。このアプリは後にSpotify for Podcastersという名前に変わったのですが、つい最近までスマートフォン一つだけでポッドキャストの録音や編集、そして配信まで一気通貫でできてしまう便利アプリでした。
つい最近までというのは、実は2024年6月からはSpotify for Podcastersでの編集や録音機能がなくなったのです。そんな私もつい昨日ポッドキャストのティザーを配信したのですが、実は2年前に旧Anchorを使ってポッドキャストの録音から編集、ティザー配信をしたことがありました。当時は機材をもちえておらずかつ手軽にはじめたいということで、配信までの手軽さに驚きを覚えながらティザーを配信した記憶があります。
その後、ネタづくりに苦労をして、本放送をせずにそのまま終了となったのですが、昨今のポッドキャスト熱から改めてポッドキャストをやりたいなと思って、AnchorことSpotify for Podcastersを久しぶりに立ち上げて、ティザーを作ろうと思ったら、どこを探しても編集画面がありません。当然録音も出来ません。出来るのは既にできあがっている音声データを配信のためにアップロードすることだけ。調べてみたところ、2024年6月からアプリ版、ウェブ版ともに音声録音や編集機能がごっそりなくなり配信プラットフォームとしての機能を強化したということでした。
トレイラー作成どうしたものか
今回、改めてポッドキャストをはじめるにあたり、まずはトレイラーを作ろうと思ったのですが、ちょうど出張中のタイミングで、製作用PCも録音用マイクも無い環境下で今週中にトレイラーをアップしたいなーということで、Podcastersを立ち上げたところ編集も録音も出来ず途方に暮れ始めていたのですが、週末に自宅環境で録音するまで待てないということでいろいろ調べて自分なりこれじゃね?という結論に至ったのでした。
メインの音声データ
まずは音声をどう録音するか?なんですが、実はiPhoneの「ボイスメモ」アプリでマイクに向かって話すことでした。iPhoneのマイク、思っている以上にクリアに音を拾ってくれるので、室内が静かな環境であれば問題ないと思いました。
以下、ボイスメモアプリで録った音声データ。
どうでしょうか?出張で宿泊先のホテルで寝そべりながらiPhoneのマイクに向かって話したものの未編集版です。この録音データを「ファイル」保存しておきます。
BGMはどうする?
実は、私のポッドキャストはオープニング、エンディングともに決まってまして、ここからBGMを利用させてもらっています。
フリーBGM(音楽素材)無料ダウンロード|DOVA-SYNDROME
https://dova-s.jp
このフリーBGMのサイトにあるWind Powerという音楽です。海岸線沿いを島の風に当たりながら颯爽と走っていく画を想像できるような爽やかな曲で、自身のポッドキャストの雰囲気にしたいなぁという想いを込めて、使わせていただくことにしました。
フリーBGM素材『Wind Power』試聴ページ|フリーBGM DOVA-SYNDROME
https://dova-s.jp/bgm/play13799.html
このBGMをダウンロードして先ほどと同じく「ファイル」へ保存します。
めっちゃ楽な音声MIX & 編集アプリ「Audio Editor」
トレイラー用の音声とBGMは用意できました。本来ならSpotify for Podcastersでまるっとまとめて編集をしたいところですが、残念ながら録音どころか編集機能もありません。そのため、別のアプリケーションに頼るしかありません。
そこで、あれやこれやと手を出してみてこれだなーと思ったアプリが「Audio Editor」というアプリでした。もちろん他のアプリもあわせて紹介しても良いのですが、で結局どれ?みたいな話になるので、あくまでも自分比ですが現時点でこれだなーと思ったものをピンポイントで紹介しています。そのため、記事のタイトルに【2024年7月版】とついているのが理由です。もしかしたら来月には別のアプリの方が良い!って言っているかもしれませんw
使い方は至って簡単。「オーディオクリップ」をタップして右上にある「+」をクリックすると読み込むデータの所在を選ぶことが出来るので、さきほど「ファイル」保存したデータを選ぶために「iColud」を選びます。
そうすることで、ファイルに保存じている録音データとBGMをこのAudio Editorの編集画面に読む込むことが出来るようになります。
これらの編集を経て、Spotify for Podcastersで諸々設定をします。今回はおこなわなかったのですが、「ボイスレコーダー」で録った音のノイズ除去やその他調整などもこのAudio Editorでできます。ボイス素材とBGMさえあれば、Audio Editorひとつで配信用のデータ作成は出来ちゃいます。
公開に際してポッドキャスト設定でサムネイルが必要になるので、Adobe ExpressやCanvaのような手軽にはじめられる画像編集アプリを使ってサムネイルを作ります。そうこうして配信したポッドキャストがこちらになります。Spotifyから配信して、Appleにも同時に配信するように設定しました。
Spotify
BGMから始まるトレイラーですが、音声データ再生前にボリュームダウンして、音声データ自体を若干ボリュームアップして再生するようにして、BGM最後はフェードアウトで終了という形にしています。
ということで、今回のトレイラー作成に伴うアプリなどは以下!
やりたいこと | 対応アプリ |
---|---|
音声録音 | iPhone付属のボイスレコーダー |
音声合成編集 | Audio Editor |
サムネイル作成 | Adobe Express や Canva |
Podcastの配信 | Spotify for Podcasters |
これらを踏まえると、次のような手順で作っていくのが良さそうですね。
- BGMを探す
- ボイスレコーダーでしゃべりを録音
- Audio Editorへ2番で録音した音声ファイルと1番のBGMを読み込む
- Audio Editorで音声データを聞いてみてノイズなど気になるところがあったら調整
- Audio Editorのクリップ編集に両ファイルをセットして音量やその他調整
- mp3で書き出し
- Spotify for Podcastersの設定済みのPodcastへ「6」で書き出したデータをアップロード
- 手順に従って公開
いかがでしたでしょうか?Spotify for Podcastersのこれまでの使い勝手が良かっただけに、録音編集が出来ないことは痛いのですが、ボイスレコーダーとAudio Editorだけでもじゅうぶんポッドキャストに利用できると思います。
ぜひ、Spotify for Podcasters難民の方はお試し下さい😊
それでは!